トレランで下りを気持ちよく走る6つのポイント

僕は、上りがとにかく苦手で、下りが大好きなタイプ。
上位を狙うには上りをもっとトレーニングする必要があると思っているけど、
下りだけで言えば、上位10%に入れるくらいのスピードはあると思います。
 
今回はその下りで意識していることをできるだけ体系的にまとめてみます。
もともと頭で理解したことを、実践で活かすタイプなので、これから記述する内容は、
どこかの雑誌や本で書かれていたこと、上級者に教わったことがほとんどです。。
 
そんなソースがまったく異なる情報から、自分にしっくりきたものを厳選ピックアップ!
できなければいけない基本から、知って得する応用テクニックまで。
 

1.歩幅を狭く

トレランの基本中の基本です。
歩幅を広くしたほうがスピードが出るのでは?と思われる方もいるかもしれないので、
歩幅を狭くすることのメリットを列挙してみよう。
この理由から理解することで、記憶にも残りやすくなるはず。
歩幅を狭くすることのメリット
  • 突然の障害やカーブにも対応できる
  • 1歩1歩の高低差も狭くなるため、膝への負担が軽減される
  • 接地時間が短くなり、膝への負担が軽減される
下りの走り方を間違えるととにかく膝への負担が大きくなります。
なるべく負担をかけない走り方を覚えていきましょう!
 

2.直線的に下りない

これは個人的に一番意識していて、スピードを維持する上では一番テクニカルな要素だと思っています
直線的に下りる方法は、ブレーキをかける時に、もろに膝に負担がかかってしまいます。
大腿四頭筋(前もも)もたくさん消費してしまうので、本当のパワープレイヤーではないと厳しいでしょう。
 
そこでオススメしたいのは、スキーのように斜めに下る方法
身体ごと斜めに向けてジグザグと下っていきます。
そうすると膝への負担が軽減される他、筋肉を使ったブレーキではなくなるので、筋肉のロスも減ります。
 
また凹凸が多い道では、そのコーナーを蹴るような走り方でスピードを調整しましょう。
木の根や、大きい石、盛り上がった土等を蹴って、方向転換をします。
最小限の力でスピードをコントロールできるので、長距離を走るときには特に有効です。
 
例外として、見通しがよく、緩やかな傾斜のところは別です。
そのような場所は出来る限り直線的にスピードに乗りましょう。
 
 

3.足を重心の真下につく

下りが怖い人は、腰が引けてしまい、重心が後ろになりがちです。
それでも下りはスピードが出るので、足は前についてしまう。
そうすると、全身の重力負荷が、曲がった膝にダイレクトに届いてしまいます。
これも膝にダメージを残す要因になります。
 
そのため、やや前傾姿勢を取り自分の足が重心の真下につくようにコントロールしましょう。
重心の真下にくることで、体全体でその重力負荷を吸収することができるので、負荷が分散します。
 
 

4.腰の位置を高く保つ

マラソンと同じです。
人によって走りやすいフォームは違いますが、唯一速い人に共通しているのは腰の高さ。
常に高い位置をキープ(骨盤が立っている状態)することが重要です。
 
下りのときは、どうしても足元を見てしまうので、
腰が折れて腰も下がりがちですが、スピードを意識した安定的な走りをするには、
腰の高さを意識してみることをオススメします。
 
 

5.親指の付け根を意識する

いわゆるフロントフット、もしくはミドルフットと、内側の筋肉を意識した走りが重要だと思っています。
 
スピードを維持するためには、前重心、ブレーキ最小限が基本です。
そのため、かかとはなるべく使わずに走る方法が推奨されます。
 
また力が外側に逃げてしまうと、ランナー膝の原因ともいわれている膝の外側の靭帯も摩耗してしまうため、内側に力を溜めながら走る方法が有効です。
 
この2つの課題を同時に解決するのが、親指の付け根意識です。
これは比較的意識して走りやすいので、実践でも活用してみてください。
 

6.風になった気持ちで

精神論ですが、ぜひ下りを楽しんでいただきたいと思います。
まるで重力に逆らわずに下に落ちるように。
場所さえ間違えなければ転んだっていいと思います。
(細い道や砂利道等、ダメージが大きそうなところは慎重に笑)
 
転んで泥だらけになって、走りきるというのもトレランの魅力だと思います。
下りはリズムが出てくると、すごく軽快になり、集中力が高まり、アドレナリンが放出されます。
少なくとも僕はいつもそのアドレナリンを感じながら走っています
刃牙でもそんなシーンがありましたね笑)
 
トレランは走ること、結果だけでなく、過程も含めて楽しめるスポーツです。
ぜひ全身で楽しさを味わいながら走ってもらいたいと思います。
 

さいごに

下りは、
  • スピードをいかに殺さずに走る抜けるか
  • スピードを出すことでの負荷をいかに分散させるか
この2つの考え方を同時に意識していかなければなりません。
そのためのテクニックをご紹介しました。
 
そして最後は楽しむことを記述しました。
すべては楽しむためのテクニックです。
ぜひトレラン業界をもっと盛り上げていきたいものです。
今週も早く山に行きたくなってきたーーーー\(^o^)/