トレランをする時に覚えておきたい重要マナー5選!

「トレラン」が流行ってきて、登山者との間に軋轢が出ることもあると、
最近よく聞くようになってきました。
トレイルランナーも登山者も、気持ちよく山に登るために、最低限のマナーは守りたいところ。

登山道はみんなのものなので、トレランを排除しようという発言には少し違和感を覚えます。
広い道で走っていて、「走るな!」と怒るのもおかしいと思います。

ただ、トレランのスピード感は危険な一面もあるため、
登山者以上にマナーには配慮しないといけません。
なので、最低限これだけは守ろう!というマナーをまとめました。


1.登山道では登りが優先、山側避け

トレイルランナーが一番意識したいことは、登山者とのすれ違いです。
特にスピードが出る下りですれ違う場合は、登りの人を優先しましょう。
さらに、下りのほうがスリップしやすいため、山側に避けるようにしましょう。

プロのトレイルランナーでも転落で死に至ることがあるくらいです。
特に下りは、このマナーを徹底することで、自分の命も、周りの人の命も守ることができると思います。


2.後ろからの追い抜き時は、声掛けを

背後から、いきなり抜かそうとすると、前の人は驚いてしまいます。
しっかり声を掛けてから抜かすようにしましょう。
僕はいつも「すみません、左側通ります」と通る方向を示した後に抜かすようにしています。
これはトレランの大会等、トレイルランナー同士でも気をつけたいマナーです。

また抜かすときは、あまりスピードを上げずに、ゆっくり抜かしてあげましょう。


3.困っている人がいたら助ける

トレランはスピードのスポーツなので、途中で止まることがストレスです。(特にスピードに乗っている時)
とはいえ、目の前に困っている人がいたら、声をかけるくらいの余裕は常に持っておきたいものです。

前回のブログでも書きましたが、私の友人は声を掛けてくれた優しい登山者に救われました。

「ヨット」の競技でも感動する話があります。
ヨットを使って、1人で世界一周するタイムを競う大会があるそうです。
海上は途中で転覆や故障をすると、山以上に助けることが難しいです。
そこで何かあった場合は、近くにいるライバルが助けに行くそうです。
これは世界大会でも、自分のタイムより優先されるようで、とても素晴らしい精神だと思いました。

見習いたい。


4.ガレ場等、石が多いところは慎重に

ガレ場は落石の危険があります。
特にスピードを出すと、自分が石を落としてしまう可能性が高まります。
小さい石でも、落差があると凶器に変わります。

だからそのような落石が懸念されるところでは、少し我慢をしましょう。
それでも石を落としてしまった場合には、「ラク!」と大声で叫び、
下の人に落石を伝えましょう。


5.挨拶は必ずする

走っていると登山者とペースが違うので、すれ違う人の数も多いです。
さらに疲れていると、顔を上げたり、声を出したり、という行為も辛いですが、
ちゃんと目を見て挨拶をするようにしましょう。

挨拶の目的の1つには、しっかりお互いの顔を覚えるということもあると思っています。
もし遭難等のニュースになった時に、その特徴からあの人はここにいたという証言ができるかもしません。
そういった情報が人の命を救い、自分の命にもつながります。

安全に長く、トレランをするために、特に意識してみましょう。


以上が最低限守ってほしい5つのマナーです。
知らなかった、改めて気をつけよう、と思ってもらえる項目が1つでもあれば幸いです。

みんなで気持ちよくトレランしましょ!