屋久島の超本格トレイルコース

先日、1人で屋久島のトレイルコースにアタックしてきました。

シーズン始まりの平日だったということもあり、人が少なかったため思いっきり走ってきました。

そこらの山ではなかなか味わえないようなアドベンチャーなコースだったのでレポートにまとめてみます。

0.コース概要

コース :荒川登山口~縄文杉宮之浦岳~花之江河~屋久杉ランド
レベル :中級者以上
走行距離:45km(水平31km)
累積標高:2500m
所要時間:10~11時間

※目標:15:10屋久杉ランド発の最終バスに乗ること。

 

1.荒川登山口~縄文杉

まずはスタート地点である荒川登山口まで向かいます。
3月以降はマイカー規制があり、屋久杉自然館から専用バスに乗り継ぐ必要があります。
もっとも早いバスで朝5時出発です。
これに合わせて屋久杉自然館に行くには、路線バスだと間に合わないのでレンタカーで行くことがおすすめです。
ロングトレイルになるので、この始発バスに乗れるように頑張りましょう!

5:00 屋久杉自然館出発
5:30 荒川登山口着
5:40 準備して出発

荒川登山口で、最後のスタート準備やトイレを済ませて出発です。
ツアーの方が多いので、とにかく早く準備をして最初にスタートをしましょう。

縄文杉までは大半がトロッコの線路道です。


f:id:FUNKY_TRAILS:20170420140257j:image

夜明け前は真っ暗ですが、ほぼ一本道なので、ロストする心配はありません。
途中で2箇所ほど分かれ道もありましたが、「縄文杉」の案内にそって行けば問題ないです。

私は土砂降りの中を走ったため、なかなかスピードに乗れず・・・。
幻想的な風景が続いていたので、写真を撮りながら、のんびり走りました。

7:10 ウィルソン株に着
7:25 写真・動画撮影、小休止をしてウィルソン株を出発

ここはハートのかたちに見える切り株で有名なところです。


f:id:FUNKY_TRAILS:20170420140336j:image

あとで振り返れば、ここは少し休憩が長すぎた。
ただでさえ、タイムロスをしていたので、もう少し巻くべきです。
このタイムは結構参考になると思います。

ここから1時間程度、登り続ければ縄文杉です。
最後の最後まで整備されていて、歩くにはまったく問題なしです。

8:30 縄文杉到着
思いの外、遠くからしか縄文杉を拝むことができず、ちょっと寂しかったですが、
その存在感は圧巻でした。
なんという幻想的な風景でしょう。
世界中から観光客がこぞって来る理由がわかります。


f:id:FUNKY_TRAILS:20170420140416j:image


2.縄文杉宮之浦岳

8:45 軽食を食べ、縄文杉を出発

ここからは徐々に舗装もそこそこの道になります。
標高は1,100m→1,900mまで一気に駆け上がるので、ずっと登り基調です。

とはいえ、目印(ピンクのテープ)はかなり細かく設置されているので、
道に迷うことはないと思います。

登り続け、1,700mくらいの地点で森林限界を迎えます。


f:id:FUNKY_TRAILS:20170420140451j:image

私が登った日は、暴風雨だったため、遮るものがなくダイレクトに肌身を直撃。
初めて暴風雨の天候で森林限界を越えたので、これには衝撃でした。
逃げ道がないとはまさにこのこと。

とにかく進むしかないので、一歩一歩登り続けます。
途中で一瞬晴れ間が見える等、変わりやすい天気でしたが、山頂に着く頃には
ピークに荒れ始め、その後はそれをキープという最悪のコンディション。

10:30 宮之浦岳着、休憩無しで出発


f:id:FUNKY_TRAILS:20170420140517j:image

ここまでは自分でイメージしていた計画通りの時間で順調。
トライする方もこの時間は参考にしていただいていいと思います。
※後述しますが、悪天候の場合はこの後がしんどいのでもう少し早めの到着が理想。


3.宮之浦岳~花之江河

宮之浦岳山頂は、とにかく暴風雨が辛かったので、エビデンスだけ押さえて、すぐに出発。
早く森林限界の下まで行こうという気持ちがありました。
しかし、そんな思いとは裏腹に、まったく下りません。
1,700m以上の標高を3km程度キープ。

晴れていたら、比較的走れたと思います。
道の整備具合も縄文杉から宮之浦岳と同じ程度のそこそこ感。

途中で休憩できる余裕もほぼなかったです。


4.花之江河~屋久杉ランド

この道が何よりもしんどい。
悪天候時は花之江河から淀川口へ下ることを推奨します。

これまでに比べて道の整備は行き届いていない。
もちろん、普通に歩けるレベルですが、当日はもはやすべて小川と化していました。
まだ足に余裕はありましたが、走れたのは3割くらい。

特に途中の川渡りは地獄でした。
氾濫した川を渡るという、一番死亡率が高いやつ。
正直、本来は引き返すべきだと思います。
これが何よりも悪天候時にこの道を通ることをオススメしない理由です。

石原小屋の先にその難所がありますので、悪天候時は本当に気をつけて下さい。

僕は本当に運がよく、無理して渡り切ることができました。
そこからもずっと小川のような道を進みます。

細かいアップダウンが続き、標高は1,600m程度をキープします。
それが10kmくらい続きます。

10km程度いくと屋久杉ランドが見えてきます。
屋久杉ランドに入ると、案内板があるので、それにそって進めば大丈夫です。
屋久杉ランドも150分コースは比較的未舗装路が多いです。

とはいえ、目印は終始、わかりやすいところにあったので、
ほとんどロストせずにゴールすることができました。
目印はありましたが、不安になって途中で何度も地図は見ましたが、目印のとおりでした。

本当に登山者のことを理解された道案内で助かりました。
これでギリギリ最終バスに間に合うことができます。